~設立の思い~

私の本当の意味での医薬物流との出会いは、東日本大震災であるといえます。

 その時、私はサプライチェーン部門におり、ロジスティクス部門と緊密にやり取りをする業務についていました。


 私は今でも震災の光景をはっきりと覚えています。

そして、その光景を思い出す時、いかに自分自身が無力であったか、当時の医薬メーカー物流体制がいかに脆弱であったかということを、嫌というほどに思い知らされた記憶が蘇ってくるのです。

 それから11年、私はアステラス製薬において、患者さんのための安定供給網の拡充とそれを業界全体へと波及させていくこと、医薬物流の共同化・標準化の達成に全精力を傾けてこれまでやってまいりました。

 また、物流(ロジスティクス)部門に従事される社内外の様々な方々とのご縁が深まるにつれて、プロフェッショナルとしての意識の高さ、まじめさ、そして謙虚な姿勢、その方々が支える物流の世界のすばらしさを知ることができ、私も真の物流人になりたいとの思いを強く持つようになりました。

 東日本大震災級またはそれを超える大災害が予想されているにも関わらず、医薬物流のメーカー協力体制はまだまだ緒に就いたばかりです。それどころか、この素晴らしい日本の物流が、今、まさに多くの課題により疲弊しています。


 ここに新たに会社を興すにあたって、その思い(物流改革をライフワークとすること)に些かも迷いはなく、医薬物流・物流全体の課題解決を通じて、安定供給網の拡充・物流のプレゼンスの向上に、残りの人生の全てを捧げてまいりたいとの熱情が、私の体の中で炎のように赤々と燃えています。まさに、正義のために立ち上がる騎士(Knight)のように。

 皆様、どうぞ私と一緒に、物流改善・改革を核として日本を希望に満ちた明るい未来へと導いていこうではありませんか。

代表・プレジデント 

 早田 雅彦(はやた まさひこ)

略歴

1985年 広島大学 法学部卒業

1985年 山之内製薬 医薬営業本部 立川営業所 MRとして入社

1992年 山之内製薬 営業本部 営業戦略立案 債権管理(以降日本橋本社)

1999年 山之内製薬 経営推進部 全社設備投資予算管理及び、プロジェクト推進担当

2005年 藤沢薬品と合併によりアステラス製薬となる。この時、製薬技術本部サプライチェーンマネジメント(SCM)部

その後、医薬物流共同化のプロジェクトリーダーとして北海道共同物流センター(2018年)、東西九州共同物流センター(2020年)を立ち上げた

2022年6月 「株式会社 ロジスティクス ナイト・ジャパン」 設立


執行役員

 業務設計アドバイザー  

小川 康久(おがわ やすひさ)

略歴

1984年3月 慶応義塾大学大学院 工学専攻卒業

1984年4月 武田薬品工業株式会社 システム部SEとして入社 

1992年7月 同 物流管理部に異動 

2009年4月 同 医薬営業本部営業企画部 企画Gに異動、

東京本社勤務へ

2015年4月 同 グローバル製薬サプライ SCM部SCC室に異動

2019年9月 同 定年により退職

2019年11月 日本通運 医薬品事業部入社

2024年3月  同 退職

メーカー在籍中は、物流センターの統廃合や物流コストの予算管理、GDP対応、BCP対応、3PL業者

管理とともに販売物流コストと品質の改善策を立案・実行、関係会社の物流支援、卸物流の支援、最後に

アステラス製薬との共同物流センター構想を札幌で実現した。各種プロジェクトリーダー役を務めた。

3PL在籍中は、医薬品物流プラットフォームの構築プロジェクトに参画し、物流センターの立ち上げ

に関する様々な業務について、荷主の経験を活かしてアドバイスや実務のサポートを行った。


品質担当 アドバイザー

松本 欣也(まつもと きんや)

略歴

1983年 大阪府立大学 農学研究科 博士前期課程 農芸化学専攻 修了 

1983年 藤沢薬品工業株式会社入社

2005年 アステラス製薬株式会社(山之内製薬株式会社と合併)

生産業務(7年:原薬の製造、品質管理責任者)、研究開発業務(15年:医薬品・化成品の分析研究業務)、品質保証業務(15年:アステラス製薬発足時のグローバル・アジア・国内品質保証体制の確立、GMP・GQP・GDP関連業務、偽造医薬品対策体制確立、医薬品の共同物流システム構築等)に携わる。

2019年 日本通運株式会社入社 ロジスティクス事業支店 医薬品事業推進、その後医薬品事業部にて医薬品物流Pharma2020に参画。

(業界活動)

・日本製薬団体連合会 品質常任委員会 副委員長(2014年4月~2016年3月)、常任委員(2008年4月~2019年3月)、特別委員(2019年4月~2023年1月)

・日本製薬工業協会 品質委員会 GMP部会 GMP部会長(2014年4月~1016年3月)、GMP副部会長(2007年4月~2019年3月)。

・厚生労働行政推進調査事業 GDP研究班 研究協力者(2016年4月~2021年3月)

・厚生労働省「医療用医薬品の偽造品流通防止のための施策のあり方に関する検討会」 構成員(2017年3月~12月)。

・関西医薬品協会 品質委員会(2023年4月~)

(最近の投稿・共著)

・医薬品物流担当者おたすけ読本第2版(じほう)The ロジスティシャンズ:2024年3月

・医薬品の適正流通(GDP)ガイドライン概要:医薬品医療機器レギュラトリーサイエンス Vol.54 No.5 (2023)

・医薬品の適正流通(GDP)ガイドライン解説第2版(じほう)日本製薬団体連合会品質委員会:2022年12月

・「医薬品流通課題検討会がめざす流通の共同化・標準化~GDP実装における共通の課題解決へ取り組む」:Pharm Tech Japan Vol.38 No.9 June 2022


共同設立者/副代表

 東又 悠(ひがしまた ゆたか)

 常にお互いがwin-winに物事を進められることを大切に、全体最適化の視点で業務に取り組んでいます。

略歴

2012年 東邦大学薬学部 卒業

三菱倉庫株式会社 大阪支店 入社

 一般貨物ならびに医薬品の保管倉庫にて物流業務基礎となるイロハを修得 

2016年 

武田薬品工業株式会社 東京本社 入社

 物流KPIの導入による改善活動、DC移転、アステラス製薬様との共同物流センター設立、GDP導入など、物流の現場での知見を活かしたプロジェクト活動へ従事

2022年6月

「株式会社 ロジスティクス ナイト・ジャパン」 設立へ参画

保有資格

 ・薬剤師

 ・物流技術管理士

 ・通関士